《殺人者の話し》 またこの夢だ。 遠き日に別れた妹の夢。 彼女はきっと幸せになったはず…… それなのにこの胸騒ぎはなんだろう。 今まで一度だって消えたことはない不安。 もう何も心配することはないはずなのに…… オレは流れる冷や汗を拭い、シャツを脱ぎ捨てた。 夏休みの朝特有の気だるい空気に辟易する。 しばらくぼーっと妹のことを考えて、一階に下りた。