今さらそんなことを言ったって遅いのに。 それでも僕は足掻き続けるんだ。 君を見つけ出すために。 僕を取り戻すために。 はるか頭上へと浮かんでいく泡に手を伸ばし、わざと爪を立てて壊す。 きっとこの泡は僕自身なんだ。 弱くて儚くて、爪を立てればすぐに壊れてしまう。 だけど明るいところに行きたいと、明るく生きたいと願う。 僕はきっと、そんな不毛な存在。