私たちはカウンター席に座った。 目の前には父と母が並ぶ。 「初めまして…村形澪生です」 「……麻古と同じ部署の新入社員だとか…」 母は積極的に澪生に話しかける。 父は無言で料理を盛り付けていた。 こうして彼氏を紹介したのは由比弥と澪生だけ。 他にも何人か…居たが…紹介するコトはなかった。