「私は別に…村形が濱部社長の子供だってコトは知りませんでした。村形の人
柄に惹かれて…交際しただけです…それに村形自身は社長の椅子にはあまり興味ないように思われます」



 「そうね~絵を書いている方が性には合っているわね」


 分かってるじゃん…
 何で!?
 澪生にメディアの仕事させたりして…
 外堀から埋めて澪生を囲うようなコトをするんだ。


 それが私には疑問だった。


 「あなたの方が向いてるかしら?」


 「へっ!?はっ!?」


 私は素っ頓狂な声を上げてしまった。


 「わ、私は!!!?」