私はたくさん…


 たくさん……


 澪生を傷つけた…


 これ以上はあんたには甘えられない。


 「……さようなら~」


 私はケータイから『人魚のしずく』のストラップを外してカウンターに置いた。




 「社内ではいつもの麻古さんで居てね♪」


 「ああ~分かった…」