『片桐部長と別れて…』


 澪生が言えば…私は別れられるかもしれない。


 仕事のようにテキパキと自分では決断出来なかった。


 情の波に流されて……


 私は……


 深海を彷徨っていた……


 輝く光が…見えているのに……



 その光を掴もうとしないーーー


 一途に私を愛してくれる澪生の姿は…私には眩し過ぎた。