「かっくん怒ってる?」 「怒ってねぇよ」 「嘘」 「嘘じゃねぇ」 「じゃあちゅうして❤」 「……」 ん。ほれ。 んん~~っ。 唇を突き出して迫ってみる。 一瞬ちらっと視線を背けたかっくんだったけど、軽くちゅっと触れてくれた。 「❤」 がばっと抱きつくと、苦笑いをしながら抱きしめ返してくれた。 「しょうがねーやつ」 「えへへ…」 今度…また、行こうね。 あの教会に、あの丘に。 あたし達、あの頃より成長してるよね? 五年前の約束編―完―