あんまり嬉しくてつい、楽器を投げ捨てて飛びつきたい気分だった。 さすがにその衝動は抑えたけど、ぎゅむっと手を握った。 「!」 「約束だよ」 「……ああ」 ―…青空の下(もと)、誓う。 いつか必ずまた会おう。 それまで……それまで、互いの存在が互いを高め合えればいい。 この空の下に、この場所に。 また二人で立つときは。 きっと、一回り大きくなれてる。 「どうでもいいけどお前、本当に十一? ……ちっこい」 「にゃ!?」 ……かな? ――――…… ―――… ―― ―