キミをわすれない


「私、死んだよねぇ?」


吉澤さんは俯いていて、

自分の指先を見つめていた。


こうみると本当に幽霊なのかわからない。


俺からみれば普通にいつもの吉澤さんにみえるのだ。


「なんか、俺も嘘な気がしてきた。」



だってキミは今、俺の隣にいるんだから。