それから数百年後、園の中でも一番大きな泉から銀色の光が噴き出した日に、一人の風の子神が生まれた。


その子神の名は、カム=クロス。


生まれつき、目から顎にかけてと右腕には蛇の巻き付いた、左胸には蓮の花の入れ墨が彫ってあった。

肌は薄い青色で、真っ青な髪の毛の中には前髪に一房だけ銀色の髪の毛が混ざっているその姿は、天界でも珍しく、とても神々しかったようだ。