「どうして?クラブに行くだけじゃない」 「あのね、あんた本当にバカ?!何も分かってないじゃない!」 クラブが、夜の世界だということは知っていた。 今日で3回目のデート。 修ちゃんからメールで伝えられた待ち合わせ場所は、クラブ『Line』。 あの誰もが恐れる危険区域の中にある。 「…ゴルシバ」 ぽつりと呟く那美の顔は真剣だ。 「え?」 …ゴルシバ…?