「ここだ…」


クラブ、Line。


時刻は午後六時前。


少し、早くついてしまったかも…。


それにしても、不気味な町だ。



GS地区と桜町の境界線を結ぶ境目に建つ大きな塀。



まだ扉の向こうに足を運んでいないというのに、伝わる恐怖の温度。


ごくりと息を呑み、決心をして扉を開けた