「兄さんさっき発作を起こしたんだ。」




私は頭が真っ白になった。




一昨日まであんなに元気だったのに。




回復したんじゃないかってくらい元気だったのに!!




「兄さん最近ずっと元気だったのにな…医者は後少しで命取りだったって言ってた。」




私はそれを聞いてもっと不安になった。




その時私の頭にはこんな言葉が浮かんだ。




“いつか硫飛は私を置いて逝ってしまう”




私は自分の両親みたいに硫飛を失うのが怖くなった。




また大切な人を失うのかと思うと怖くて震えて涙が出てきた。




私はこんなにも硫飛のことが好きになっていたんだと今更ながら気付いた。