「麗子ちゃん!!」




私を女将さんが呼んだ。




『はい。』




「この着物、迅芽様に届けてくれる??」




『お安いご用ですよ!!』




私は着物を持って出発した。




私は街を歩くといつもみんなに好きと言われる。




私も街のみんなが大好き。




だからいつもこう答えるの。




『私もみんな大好きよ!』




そう言うとみんな肩を落とすの。