小学校も中学校も高校も、白い部屋はたいして何も変わらない。 病院みたいに消毒液の香りが浮遊している緊迫感というか、無音なのに古臭い冷蔵庫が微妙に鳴いている不気味さというか、 要するにあまり長居はしたくない雰囲気を漂わせている。 原因が明確な軽い鼻血なので応急処置も必要ないらしく、 憧れる分大好きで嫉妬する分大嫌いな近藤洋平は保健室の先生が言う通り鼻のつけねを親指と人差し指で圧迫していた。 つまり、付き添いの意味はない。