宿題するから利用して


暗闇に馴染む少し長い髪の毛、泣いたら黒い涙になりそうなCG風アイメイク、誰かが学内でブームを再発させたミサンガが巻かれた細い手首、

学年でオシャレだと噂の女子高生。

目の前に現れた人物は、冬休みデビューを果たす前の俺にとって一番身近な異性だったクラスメートだ。


部活をしていない者はアルバイトか遊び目的にチャイムに合わせて校門を出るものだから、

こんな放課後の遅くまで体育祭の練習をしていたと言う彼女に驚いた。


「ああ、うん…………」


マドカ高校で注目のカップルを指差しにっこりと笑うため、後ろめたさを隠しきれずに歯切れが悪くなる。