幸が薄い俺は、かっこよくなっても根っからのパシリ気質なのか、 玄関まで転がった(頭に乗せて歩く種目用)バスケットボールを自主的に追いかけていた。 本格的な合同授業を味わえるのは今だけなので、体育館シューズで床を蹴れば青春していると感じる一時でもある。 後ろ姿さえ罪――左の胸が悲しいのだとばかりに大袈裟に暴れ出すから、諦めが悪い恋心に自分は困ってしまうではないか。 どうして彼氏になれないのか。 この気持ちは誰にも負けないのに。