youthful days~男女7人青春物語~

同時に、ルイは信じられない気持ちでいっぱいだった。

彼女は他のファンたちと違って、常に出しゃばっているタイプではない。

毎日のように手作りのお菓子をプレゼントしてくれる、ちょっと控えめなタイプのファンである。

そんな彼女が一体何故こう言うことをやったのか?

ルイは訳がわからなかった。


同じ頃。

その日の帰り道は、スキップをしたいくらいに楽しい気持ちになっていた。

今度の日曜日は、莉緒と出かける。

世間で言う“デート”だ。

今から楽しみで仕方がない。

蒲生は鼻歌を歌いながら、家路についた。

カギを差しこんだ瞬間、ドアが開いていることに気づいた。