youthful days~男女7人青春物語~

「いいね、行こうか」

そう言った蒲生に、莉緒は肩にもたれかかってきた。

「おいおい…」

ここは、学校だ。

そうは言っても、ここは世界史準備室である。

ここにいるのは、自分と莉緒の2人だけである。

誰も自分たちの邪魔をするものはいない。

「先生」

莉緒が唇を動かした。

それからニッコリと笑って、
「日曜日、楽しみにしてます」
と、言った。

「ああ、楽しみにしてる」

肩にある小さなぬくもりを感じながら、蒲生は言った。