youthful days~男女7人青春物語~

世界史準備室で、いつものように勉強を教えている時だった。

「先生」

莉緒が呼んだ。

「何だ?」

呼ばれたから返事をすると、
「今度の日曜日、博物館に行きませんか?」

莉緒が言った。

…デートの誘い、と言うものだろうか?

「その博物館、中世ヨーロッパの歴史がメインの博物館だったんです。

この前ネットで調べたらとてもおもしろそうだったんです。

先生と2人で行きたいな、なんて」

フフッとかわいらしく笑った莉緒に、蒲生の心臓がドキッと鳴った。

ああ、重症だ。