youthful days~男女7人青春物語~

「ルイちゃんをイジメるなー!」

手をグーにした愛が永田に抵抗した。

「イジメてなんかいないだろ」

彼らのやりとりを見ながら、光は寂しい気持ちに包まれていた。

永田は、本気でルイを思っている。

実際、それを目の当たりにした。

自分の思いは、あまりにも不毛過ぎる。

永田が自分を見てくれるはずなんかない。

彼には好きな人がいるから。

彼女を思っているから。

自分の片思いが報われる日は、絶対にこない。