youthful days~男女7人青春物語~

彼のことを知らない生徒がここにいたからだ。

(あの永田先生を知らないとは、彼女はどう言う頭の持ち主なのかしら?)

光は心の中で呟いた。

「俺だよ」

「わっ!」

突然聞こえてきた第3者の声に視線を向けると、そこに永田がいた。

「林、お前ずいぶんといい度胸をしてんじゃねーか。

んっ?」

そう言って迫ってきた永田に、
「愛ちゃんが知らなかったのは仕方ないじゃないですか。

まだ転校してきたばかりなんですから」

ルイが愛の肩を持った。

「雨野、お前は林をかばうのか?

このヤロー」

「わわわっ…」

永田の手がルイの髪をクシャクシャにした。