youthful days~男女7人青春物語~

それに比べて自分はどうなのだろうか?

容姿も成績も運動神経も、何もかも平凡なうえに並だ。

彼女に勝てる要素はどこにもない。

そう思っていたら、
「あっ」

ルイと目があった。

目の前にいる彼女に、ルイは見覚えがあった。

茶色の髪をサイドで束ねた小柄な女の子だった。

確か、彼女は永田と一緒にいるところをよく見かける。

「えっと…」

ルイが何かを言おうとしたので、
「光です、2年3組の川上光です」

光は言った。