youthful days~男女7人青春物語~

別につきあっている人はいないが、一緒に暮らしている人はいる。

それが顧問である永田なのだが…。

そんなことを言う訳にはいかないので、光は黙った。

何も答えない光に何を思ったのか、沖の顔が近づいてきた。

(ちょ、ちょっと待ってー!)

光はパニックになった。

この展開は、まさかのキス!?

心の準備が特にできていなかった光はどうすればいいのかと、さらに戸惑うばかりである。

「――ちょ、ちょっと待ってください!」

とっさに出てきた拒否の言葉は、
「――待てない…」

虚しく避けられた。