youthful days~男女7人青春物語~

「――先生のことが、好きなんです」

莉緒が言った。

これは、夢なのだろうか?

それとも、別の世界で起こっている出来事なのだろうか?

蒲生は、信じられない気持ちに包まれていた。

もしこれが夢だとするならば、永遠に覚めないで欲しい。

「――ホント、か…?」

震える唇で、蒲生は彼女に聞いた。

「本当です」

莉緒が首を縦に振ってうなずいた。

ああ、これが現実だ。

これは目の前で、それも現実で起こっている出来事なのだと、蒲生は理解をした。