その日の夕方。

光と永田は手を繋いで、役所を出てきた。

「光、3年間ご苦労さん」

永田が労いの言葉をかけた。

「敦も3年間お疲れ様でした」

光も労いの言葉を返した。

たった今2人は役所に行って籍を入れてきたのだ。

「これから光との結婚生活が始まるんだな」

永田はしみじみに言った後、首を縦に振ってうなずいた。

「何だか変な感じだね。

今まで一緒に暮らしてきたけど、いざ結婚してみると…うーん、何だろうな」

そこまで言って考え込んだ光に永田は笑って、
「これからよろしくな、奥さん」
と、言った。

光は笑って、
「旦那様もよろしくお願いします」
と、返した。

☆★END☆★