youthful days~男女7人青春物語~

昼休みになると、ルイは愛を連れて逃げるように図書室を訪ねた。

図書室はルイの唯一の安らぎの場所だ。

静かなうえに、誰も邪魔をしてこないからだ。

「あ、加藤くん」

本棚にもたれて本を読んでいる加藤を見つけると、ルイは声をかけた。

ルイの存在に気づいた加藤は読んでいた文庫本を閉じると、彼女へと歩み寄った。

「知り合い?」

加藤の顔を見た愛が聞いてきた。

「今紹介するから」

そう言ったルイに、
「見かけない顔だね。

転校生?」

加藤が聞いてきた。