youthful days~男女7人青春物語~

呟いたつもりだったのに、
「別に無理に覚えなくてもいいんじゃないのか?」
と、永田に返された。

「えっ?」

「女は絶対料理するなんて言う法律なんてない訳だし、いいんじゃないか?

光は俺ので食っていけばいい訳なんだから」

そのセリフに、光の心臓がドキッと鳴った。

そんな風に永田が思っているのだと思うと、ドキッとせずにはいられない。

「何だよ、惚れたか?」

ニヤリと永田に不敵に笑われ、ハッと我に返った。

自分がどれくらい、彼を見ていたかと言うことに。

「違います!」

光は顔を横に向けた。