youthful days~男女7人青春物語~

永田と別れると、蒲生は自分のクラスに向かった。

「はい席につけー」

蒲生の登場に生徒たちはバタバタと席に座った。

その中で今日も特別なオーラを出す女子生徒が1人いた。

肩のところで切りそろえられた黒髪にセンター分けした前髪から覗くのは、白い肌だった。

整った顔立ちは、まるでハーフのようだ。

その彼女が、北原莉緒である。

蒲生が莉緒を見つめていると、その視線に気づいたのか、彼女が微笑みかけてきた。

それだけのことなのに、蒲生の心臓がドキッと鳴った。

相手が生徒だとは言えど、恋をしてる。