何をやっているのだろう。
頭の中ではそう思っていても、躰は従うままである。
外の喧騒が聞こえなくなる。
ああ、どうやら始まってしまったらしい。
そう思っていたら、
「蒲生先生ー。
北原さーん」
誰かの探す声に慌てて唇を離したのと同時に、ハッと我に返った。
「い、行くぞ。
2年の部がもう始まるぞ」
そう言った蒲生に、
「はい」
莉緒は椅子から腰をあげた。
玉の数を数えているその声を背に、2人は世界史準備室を後にした。
頭の中ではそう思っていても、躰は従うままである。
外の喧騒が聞こえなくなる。
ああ、どうやら始まってしまったらしい。
そう思っていたら、
「蒲生先生ー。
北原さーん」
誰かの探す声に慌てて唇を離したのと同時に、ハッと我に返った。
「い、行くぞ。
2年の部がもう始まるぞ」
そう言った蒲生に、
「はい」
莉緒は椅子から腰をあげた。
玉の数を数えているその声を背に、2人は世界史準備室を後にした。



