youthful days~男女7人青春物語~

「障害物リレー、午後からの種目なんだ」

「頑張ってね、応援するから」

そう言って笑ったルイに、加藤も笑って返した。

「玉入れに出る人はこっちに並べー」

蒲生は看板を片手に生徒たちに呼びかけた。

「蒲生先生」

声をかけてきたのは、蒲生のクラスの塩澤だった。

「北原さんがいません」

「えっ、ったく」

蒲生は塩澤に看板を渡すと、
「呼び込みして並べさせてくれ」

それだけ言った後、光がいるテントへと向かった。