youthful days~男女7人青春物語~

タオルだった。

光は顔からタオルを外すと、声の主の方に視線を向けた。

声の主はすでに後ろ姿だけになっていた。

彼の行き先は、ルイである。

空がキレイだ。

地面に寝転んだルイはそう思った。

今日は、よく晴れている。

バサッと、視界がいきなり白くなった。

タオルを外して躰を起こした瞬間、
「よくやったなー」

髪を乱す大きな手が襲った。

それをする人は彼しかいない。

「永田先生」

「さっすが、雨野だ!」

光はその光景から目をそらすと、テントへ戻った。