youthful days~男女7人青春物語~

「1位、2年8組雨野ルイさん」

アナウンスが聞こえた。

(年齢には、やはり勝てない…)

蒲生はゼーゼーと肩で息をしていた。

「蒲生先生、お疲れ様です」

永田がタオルを差し出してきた。

「ん、サンキュ」

蒲生は彼の手からタオルを受け取った。

「3位、2年3組川上光さん」

(目標達成!)

光は地面に座ると、荒い呼吸を繰り返した。

「お疲れ」

聞き覚えがある声と同時に、視界が白くなった。