youthful days~男女7人青春物語~

バツゲームだと光は思った。

食べるものが目の前にあるのに、食べれないこの状況はまるでバツゲームである。

その時だった。

ドンッ!

玄関から聞こえた大きな音にビクッと躰が震えた。

光と永田は顔を見あわせた。

「――何…?」

光の震える問いかけに、永田は首を傾げることしかできなかった。

おそるおそる2人で玄関に向かうと、そっとドアを開けた。

「蒲生先生!?」

どうやら、無事に帰ってきたんだと思った。

心配そうな2人の顔を見ながら、蒲生はそう思った。