youthful days~男女7人青春物語~

「――何しに、きたんだ…?」

そう言った声は震えていた。

「何しにって、ずいぶんと人聞きの悪いことを言うのね」

目の前にいる彼女は、誰なのだろう?

「あなたこそ、何してたの?

家に帰ってこないし、連絡もこないし、心配してたのよ?」

(――ウソだ…)

そんなものは、ウソに決まってる。

「そんなのいいだろ、お前には関係ない」

そう言った後、蒲生は背中を見せた。

杏夜のことだ。

他の男と関係を持っていたくせに。

自分の知らない男と過ごしていたくせに。