1時間目の総合の時間は、体育祭の出場する種目を決めることだった。

「ルイちゃん、長距離走に出るなんて体力あるよね」

種目を決めた後、愛が言った。

「だって、みんなが楽な方に行っちゃってるじゃん。

玉入れとか、短距離走とか」

ルイは苦笑いをした。

「愛ちゃんだってその1人だし」

愛は玉入れに出場することが決まったのだ。

「でもそれでもすごいよ」

交わされたような気がするのは気のせいにしよう。

「はい、席につけー」

永田の一言で、クラスメイトたちは自分の席に座った。