youthful days~男女7人青春物語~

キーンコーンカーンコーン

予鈴が鳴った。

蒲生は自分が担任を務める6組の教室に向かっていた。

「蒲生先生」

声をかけられ、振り返ると8組の担任である永田がいた。

彼は蒲生の1つ下の後輩で、空手部の顧問を一緒に務めていた。

「おはよう」

蒲生があいさつをすると、
「おはようございます」

永田があいさつを返した。

ふと彼の隣に視線を向けると、そこに見知らぬ顔の女子生徒がいた。

ついでに制服も見てみると、この学校とは違う制服だった。

この学校の制服はグレーのブレザーに黒のチェック柄のスカートだが、彼女は白を基調としたセーラー服を身に着けていた。