youthful days~男女7人青春物語~

(高過ぎる!)

光は出そうになった言葉を飲み込んだ。

色も柄もかわいいが、値段は反則だ。

「似合い…ます、かね?」

笑顔がひきつっているのは、この際無視をする。

「似合うだろ、お前なんだから」

その言葉にドキッと心臓が鳴ったが、すぐに我に返った。

(好きな人がいるんだから)

そう自分に言い聞かせ、ときめきかけた気持ちを静かにさせる。

「それに普段からお前にはお世話になってるんだし、これくらいのことはしてもいいんじゃないのか?」