その隣には、加藤からもらった誕生日プレゼントがあった。

まさか、男からプレゼントをもらうなんて夢にも思わなかった。

「誕生日って、不思議だな」

小さな声で呟くと、ルイは紙袋を持ちあげた。


「よかったですね、渡すことができて」

スポーツドリンクの準備をしながら、光が言った。

「まあな」

手伝いをしながら、永田が返事をした。

チクリと、また胸が悲鳴をあげた。

それを永田に気づかれないように、光はただひたすらに手を動かした。