「何だよ、いらないのかよ」

「いや、受け取りますけど」

ルイは紙袋を足元に置くと、手を差し出した。

その手に永田はプレゼントを置いた。

同時に、ルイは戸惑っていた。

1回ならず、2回も男からプレゼントをもらうとは。

「誕生日おめでとう」

「――ありがとう、ございます…」

ルイが返事したことに満足そうに笑うと、永田はその場を去った。

永田の姿が見えなくなると、ルイはプレゼントを紙袋に入れた。

よく見える1番目の位置に。