youthful days~男女7人青春物語~

その光景は、見覚えのある2人だった。

「加藤くんと…林さんじゃないですか?」

光は永田に聞いた。

「そうだな」

光と永田は物影に隠れると、そこから2人を見つめた。

まるでドロボーのような2人を、店員が怪しそうに見ていたのは無視をする。

「何やっているんですかね?」

コソッと声をひそめ、光は永田に聞いた。

「デートとかしてんじゃねーの?」

そう言った永田に、
「デートって…」

光は何も言い返すことができなかった。

そんなにもはっきりと言う必要がある?

そう思いながら、光は2人を影から観察した。