youthful days~男女7人青春物語~

「おい」

永田に呼ばれて、光はハッと我に返った。

「はい?」

「はいって…お前、目的忘れてただろ?」

そう言った永田に、光の顔がひきつった。

「わ、忘れてる訳ないじゃないですか」

そう言った光に、
「いーや、忘れてた」

永田が言い返した。

だけど、なれあいはなし。

ルイのように頭に手を置いて、髪を乱すことをしない。

そりゃ、そうだ。

自分は見てないんだから。

相手にされていないんだから。

当然のことだろう。