youthful days~男女7人青春物語~

「こうして弘一さんと一緒なのが」

そう言った莉緒を、蒲生はかわいいなと思った。

「今日は、夜遅くまで過ごさないか?」

そう言った蒲生に、
「えっ、いいの?」

莉緒が聞き返した。

「莉緒がいいなら」

「やったー」

子供のように声に出して喜んだ彼女に、蒲生も嬉しくなった。

「遅くなっても構わないんだろ?」

そう聞いた蒲生に、莉緒は首を縦に振ってうなずいた。

莉緒の家庭は、複雑だ。

以前、彼女は父親と2人で暮らしていた。