youthful days~男女7人青春物語~

2人の時は敬語はなしと言うルールも、この前に決めたことだ。

そんな小さなことなのに、蒲生は嬉しかった。

名前で呼んでくれるうえに、敬語なしで話してくれる。

たったそれだけのことなのに、距離がすごく縮まったのを感じる。

「行くか?」

蒲生が聞くと、莉緒はわかったと言うように首を縦に振った。


街を抜けると、高速道路に入った。

「何かいいな」

莉緒が言った。

「何が?」

彼女がそう言った理由はわかっているけど、聞くことにした。