聞き覚えのあるその声に振り返ると、
「莉緒」
莉緒が手を振っていた。
こうして名前で呼びあうようになったのは、博物館のデート以来だった。
2人なのにおかしいからと言う莉緒の理由で、名前を呼びあうことにしたのだ。
ただし本当に2人きりの時だけだが。
莉緒が駆け寄ってきた。
「ずいぶん早いじゃないか。
まだ5分前だろ?」
そう言った蒲生に莉緒は口角をあげると、
「待ち合わせ10分前にくるのが当たり前よ」
と、得意気に言った。
「莉緒」
莉緒が手を振っていた。
こうして名前で呼びあうようになったのは、博物館のデート以来だった。
2人なのにおかしいからと言う莉緒の理由で、名前を呼びあうことにしたのだ。
ただし本当に2人きりの時だけだが。
莉緒が駆け寄ってきた。
「ずいぶん早いじゃないか。
まだ5分前だろ?」
そう言った蒲生に莉緒は口角をあげると、
「待ち合わせ10分前にくるのが当たり前よ」
と、得意気に言った。



