youthful days~男女7人青春物語~

胸の痛みを隠すように、光は永田に話しかけた。

この距離が悲しくて。

この距離がつらくて。

「さあな。

蒲生先生にもいろいろあるんだし、仕方ないんじゃないか?」

そう返ってきた答えに、
「そうですよね」

光は苦しさを隠しながら笑うのだった。


レンタカーを借りると、待ち合わせ場所へと向かった。

「少し早かったかな」

腕時計を見ると、約束の時間まで後5分だった。

飲み物でも買ってくるかと思いながら車を降りた時だった。

「弘一さん!」