youthful days~男女7人青春物語~

1回目のデートは隣町の博物館で、夕方まで時間を過ごした。

2回目の今日は、県外にある美術館だ。

そこでモネ展があるから、行ってみたいと莉緒が誘ってきたのだ。

「わたし、モネの絵って好きなんですよね」

そう言った莉緒に、蒲生は運命だと感じてしまった。

自分もモネの絵が好きだからだ。

そんなところで運命を感じてしまった自分を他人は笑うだろうが、そんなことは気にしなかった。

今日は県外で彼女と過ごすから、少しくらい遅くなっても構わないだろう。

道が混んでいたからとでも言えば、納得してもらえる。

それに何より、自分たちを知っていると言う人がいない。

この前は隣町だったから、いろいろと危なかった。