youthful days~男女7人青春物語~

彼に声をかけたとたん、胸が痛くなった。

心が悲鳴をあげている。

「何だ?」

永田が聞いてきた。

でも、自分は永田を思う訳にはいかない。

「――わたし、先生の恋を手伝います」

鼻がツンと痛くなったことは、今は秘密にしよう。

「へえ、お前が?」

挑発するように聞いてきた彼を愛しいと思ってしまったのは、もう忘れることにしよう。

「できるだけ、頑張ります」

そう言った後、光は永田に笑いかけた。

「ハハ、そうか」

永田が笑いながら言った。