youthful days~男女7人青春物語~

そう聞いてきた永田に、
「えっ、何をですか?」

愛は意味がわからなくて聞き返した。

「その、俺の恋を」

そう言った永田に、愛は困ってしまった。

何しろ、自分は加藤の恋を手伝うと約束をしている。

しかもそれを本人に宣言したところである。

どうしようと愛が黙っていると、永田はそれを肯定と解釈したのか、
「じゃあ、頼んだぞ」

そう言って、愛の前を去った。

「えっ、ちょっと…」

声をかけようにも、チャイムが邪魔をした。

愛は頭を抱えた。