youthful days~男女7人青春物語~

「あ、本鈴のチャイムが鳴っちゃう」

愛も図書室を後にした。

さて、どうやってルイと加藤を両思いにさせようか。

愛は教室に戻るまでの廊下でそう考えていた。

「おう、林じゃないか」

その声に振り返ると、永田だった。

「早く行かないと授業が始まるぞ」

そう言いながら、永田は愛の隣に並んだ。

担任である彼を愛は嫌いだ。

何故なら、ルイをいじめるからだ。

本人はふざけているつもりであるだろうけど。

「最近どうだ?」

永田が聞いてきた。